スピード矯正

光加速矯正装置は、お口の中に近赤外線を照射し、ミトコンドリアに作用することで細胞を活性化させる装置です。これにより、骨のリモデリング（骨代謝）が活発になり、歯の移動速度を上げられます。

過去にはコルチコトミーなどの手術によるスピード矯正もありましたが、手術が大がかりで患者さまの負担が大きいという課題がありました。そこで開発されたのが光加速矯正装置で、代表的な装置の一つにPBM healingがあります。

PBM healingは、ドイツで設計・開発された、光による最先端の矯正加速装置です。当院のDr.斎藤 秀也は、日本で唯一のPBM healing公式スピーカーです。他の歯科医師に向けた講習会も担っております。安心してお任せください。

インビザラインでは通常、マウスピースを1週間に1枚のペースで交換します。

しかし加速矯正装置を使用すると、最短で3日に1枚のペースまで交換速度を上げられます。つまり、基本的には1年を要する治療が、最短5か月で完了できるのです。

1日に8分間、お口の中に光を照射します。上あごと下あご、それぞれ4分ずつです。

オルソパルスは、2015年にアメリカのBiolux Research社により開発された最初の光加速矯正装置です。当時は画期的な装置でしたが、発売から6年が経過しても改良が全くなされておらず、高い故障率などの問題により最善の治療を行えません。さまざまな事情から、現在もオルソパルスの開発は中断しています。

一方PBM healingは、オルソパルスの開発メンバーが立ち上げたPBM社において、オルソパルスの技術をベースに改良が重ねられ、2019年に開発されました。さらに2021年には新型のPBM healingが誕生。最新のLEDとバッテリーを採用することで、オルソパルスの約2倍の照射力を実現しています。

また使用時間についても、オルソパルスでは上下それぞれ5分ずつ（計10分）だったのに対し、PBM healingでは上下4分ずつ（計8分）へと短縮されました。